2026.02.06
こころの防犯カメラ
お知らせ

小学校高学年の授業で
お話ししたいなって
思っていた内容を
絵本風にしました
先日も、このブログで
ご紹介させていただいたのですが
また改良しました
私のこどもの頃を
キャラクターにした
TAEKOちゃんの
双子という設定の
たぁ坊くんが主人公です

絵は「ちゃこ」さんが
描いてくれました

むか〜し むかし…
と、いうほど昔じゃない
みんなが
毎日かよっている学校や
おうちや
ゲームの中にも
つながっている
そんな世界のお話です

ある日
ぼくは気づいたんだ
町にはたくさんの
防犯カメラがある
コンビニにも
駅にも
学校にも
「見られてるから
悪いことしちゃダメなんだ」
ぼくは、そう思ってた
でもね…
ある日
誰も見ていないところで
ちょっとだけ悪いことを
しそうになったんだ

だれもいない
きっとばれない
きっと、みんなもしてるよ
今なら大丈夫
そのとき
**ピピピッ**
音はしないのに
なぜか胸の奥が
チクッとした
「あれ?」
その瞬間、ぼくは見た
目じゃない
画面でもない
自分の心の中に
カメラがあるのを!
そのカメラは
ぼくの顔を映していた

悪いことをしたあとの
ちょっとかっこ悪い顔
言いすぎたあとの
モヤっとした顔
— ん?
でも
まだしていない
だから
映っているのは
迷っているぼく
そのとき
心の中で
小さな声がした
「このあと
どんな自分でいたい?」
ぼくは少しだけ考えた
強い自分?
やさしい自分?
それとも
あとで後悔しない自分?

ぼくは、一歩、止まった
胸に手をあてた
そして
深呼吸をした
ぼくは
悪いことをするかわりに
言葉をかえた
そして
行動をかえた

その瞬間―――
心の防犯カメラに
別の顔が映った
ちょっと照れた
でも
少し誇らしそうな顔

ぼく
そのとき
わかったんだ
心の防犯カメラは
ぼくを捕まえるために
あるんじゃない
ぼくを守るために
ぼくと、ずっと一緒に
あるんだって
誰も見ていなくても
心の防犯カメラは
ちゃんとぼくを映している
そして
ぼくが
「いいほう」を
えらんだ瞬間を
いちばん大切に
残してくれるんだ

だから今日も
ぼくは知ってる
誰も見ていなくても
ぼくは、ぼくを見ている

それでいい
それがいい
「おしまい」
このお話しは
これから小学校で
講演させていただく時の
ラストに私の朗読で
こどもたちに届けます
監視カメラじゃない
監視ではなく
自分のこころを
守るための
防犯カメラです
この「ぼく」は
ここにいる
わたしたち
一人ひとりです
大切に届けていきます
